『新しくないから素敵なもの』
長い時間、使い込まれたからこそ生まれる魅力もあります。
長く生きてこられた長老のような歴史や、貫禄や、優しさを感じます。
今回のブログは、そんな古いからこそ魅力たっぷりな「古建具」を使わせていただいた住宅を紹介します。
思い出として以前住まわれていた住宅からのリサイクルする場合もあります。
お客様と古建具販売店などで選び用意する場合もある。
古建具には、今の工業生産や住宅建具作りでは、なかなか作り出せない職人の手間の掛る良い仕事の技術が伺えます。
今では生産されていない手作りの硝子や可愛い柄の型硝子、ステンドグラスのように室内に色の影を射し込む色硝子などを納めた古建具の框戸もあります。
板の表情が豊かな舞良戸や、細い光のスリッドを楽しめる格子戸、簾を建具にはめ込んだ涼しげな夏障子
建て付けはもちろん古いままではなく今の滑り良い敷居のレールに対応する戸車や、上吊金物で重厚な建具を片手でスムーズに開閉できる金物を取付ける改造も可能です。
古建具は、質感と表情がとても豊富です。
最近の住宅づくりでは、部屋にあった古建具を探すのではなく、お好みの古建具にあった部屋作りの方が、希望の雰囲気に近づけることができると思います。
古建具は新しく作り出されるものではない一品モノに近いとも言えます。
古建具との出会いにも縁も時間も必要かもしれません。
将来、家族や自分の理想の部屋を作ろうと思っている方、部屋のための古建具探しも面白いかもしれません。